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ピンホールカメラは「カメラ・オブスキュラ」とも呼ばれ、15世紀頃に発明されたある意味原始的なカメラです。原理としては暗箱に針穴くらいの小さな穴があり、その穴の蓋を開けると暗箱内のフィルムや印画紙に写真として像が写る、というものです。

レンズもファインダーもありません。ピントはパンフォーカスに合い、レンズが無いためレンズ収差はなく露光時間はレンズカメラに比べるととても長くなります。

ピンホールカメラはいろいろな制約がありますが、光と影以外にも「揺らぎ」「時の流れ」「その場の空気感」のようなものまでポエティックに表現できるのが制約を超えた魅力だと感じています。撮影時の感覚としては自分自身がカメラの中に入り込んでカメラと一体となって撮っている感じです。ファインダーがないことで撮影者の意図を越えた結果になることもよくあります。

光が降ってくるような作品になることもあり、そんな時は写真の神様からご褒美をいただいた気分になります。

Chiyoko Murayama